つばめcafe

大好きなヤクルトスワローズについて綴ります。

ヤクルト 高津二軍監督の書いた本が面白かった!

年末に、東京ヤクルトスワローズ二軍監督の高津さんが書いた「二軍監督の仕事」を読みました。

まず、ヤクルトファンには、この本を読むことを強くおススメします!

青木、山田、川端をはじめ、若手の村上、梅野、高橋、寺島まで、ヤクルトファンにはお馴染みの選手がたくさん登場するので、裏話を読むだけでも楽しいと思います。また、思いのほか(!)きちんとした戦略に基づき、大切に若手が育成されているということが分かるので、この本を読むと、ヤクルトの将来がとても楽しみになると思います。

個人的に面白かったのは、2018年にドラフト2位で入団したピッチャーの大下が、6月下旬に1軍に呼ばれたとき、高津監督は、内心、大丈夫かなと心配しながら送り出したが、見事1軍で覚醒して驚いたというエピソードです。

申し訳ないのですが、私も、当初、大下にはあまり期待していなかっただけに、昨シーズンの活躍は頼もしく、嬉しかったので、そんな裏話があったのかと、とても興味深かったです。

他に印象に残ったのは、「青木と山田は、自分にはどんな練習が必要かを理解していて、次のプレーに向けての切り替えが早いところが優れている」と語られていたところです。プロで一流になるためには、淡々といいプレーをし続け、悔しくてもすぐに切り替えることが必要とのことで、青木と山田はそれができているのがすごいところだそうです。私は山田選手のファンですが、山田選手の、感情を表に出さずいつも淡々としているところを、時に物足りなく感じていたのですが、それこそがプロの証だったんですねー。そういえば、オリックスの吉田選手も一つ一つのプレーに一喜一憂しないようにしているってトークの時に言ってましたね。この本を読んで、今年はいつもクールな山田選手にカリカリせず、おおらかに見守ろうって思いましたよ。

そんな感じで、ヤクルトファンにはたまらない一冊ですが、他球団ファンでも、はたまた野球に興味のない人でも、「人を育てる」ことに関心があったり悩んでいる人には強くおススメしたいです。

私にも一応部下がいるのですが、人を育てるって難しいなーといつも悩んでいます。高津監督は「まずは選手の考えを聞くということを大切にしている」ということを繰り返し強調しています。「選手がやりたいようにやってそれでうまくなるのが一番。指導とは引っ張ることではなく、正しい方向に視線を向かせること」という言葉には、とてもハッとさせられました。私の場合、時間がないこともあり、すぐ、部下に答えを言ってしまうんですよね。相手が答えを見つけるまで見守るっていうのは、口で言うのは簡単だけど、なかなかできないことだと思います。

実践は、なかなか難しいですが、時々高津監督の顔を思い浮かべながら(!)、相手の言いたいことを聞くという姿勢を忘れないようにしたいと思います。

全体を通して、とても楽しく読んだのですが、この本を読んで一つ心配になったのは、高津監督が有能だと絶賛していた三木さんが、今シーズンからヤクルトを離れ、楽天の二軍監督になってしまったことです。山田選手も三木さんに盗塁の技を教えてもらったと聞いたことがありますし、ヤクルトからいなくなってしまったのは本当に残念&心配です。とはいえ、新しいコーチ陣が、きっとまた、ヤクルトに新しい風を巻き起こしてくれることでしょう。

今年は、1軍だけでなく2軍にも注目しつつ、ヤクルトを応援していきたいと思います♪