つばめcafe

大好きなヤクルトスワローズについて綴ります。

「いつも、気づけば神宮に」読みました

シーズンも終わりに近づき、野球観戦から何か違う趣味に切り替えなくてはと思っている今日この頃です。

とりあえず、シーズン中はなかなかできなかった読書にいそしもうと思い、まず手にしたのが、ノンフィクションライターで生粋のヤクルトファンの長谷川晶一さんが書いた「いつも、気づけば神宮に」。野球を見なくなったと思ったら、今度は野球本を読むのかーいって感じですね。ほんと、好きですよね、野球。

この本は、38年間ヤクルト一筋の著者がつづる極私的スワローズ史です。OBや現役選手へのインタビューを通して、ヤクルトの魅力とは何かを探った1冊です。

山田ファンの自分にとっては、若松が築き上げ、池山、岩村、青木、山田へと脈々と受け継がれてきた、背番号1を巡る歴史についての話は、胸が熱くなりました。山田が重い番号を背負って頑張っているんだなーということが分かり、さらに力を入れて応援したくなりました。

あと、個人的に興味深かったのは、ノムさんと笘篠(賢治)の間の確執の話です。私は、ヤクルトファン歴3年のひよっこなので、2人の間に確執があったという話は全然知らず、プロ野球ニュースなどで笘篠を見るたびに、この人はヤクルト出身なのに、なんでヤクルトの事をあまり語ろうとせずに、カープOBであることを前面に打ち出してくるんだろうと不思議に思っていたのですが、この本を読んで、色々納得が行きました。ノムさんとの折り合いが悪く、なかなか試合で使ってもらえず、苦労していたんですね。。

さて、筆者にとってのヤクルトの魅力ですが、筆者は「僕は勝ったり、負けたりを繰り返すヤクルトが好きなのだ」と語ります。この文を読んだとき、私も、分かるー!と思いましたし、おそらく多くのスワローズファンも分かるー!と強く頷くのではないでしょうか。

残念ながら、スワローズは常勝軍団ではありません。時に、あきれるようなミスで負けたり、ピッチャーが派手に打ち込まれたりする一方で、驚くような集中力で大差をひっくりかえして勝利してみたり、なんか人間臭くてチャーミングな球団なんですよね、スワローズって。文句を言いながらも、目を離すことができません。ひどい負け方をしてものすごく頭に来ても、翌日はやっぱり応援してしまいます。

私のこの野球熱はいつまで続くか分かりませんが、この本を読んで、スワローズがますます好きになりました。オフシーズンに、スワローズ関連の本も含め、色々野球の本を読んでみたいなと思っています。